編み物には棒針みとかぎ編み2種類がありますが、
棒針用の編み図をかぎ針で編めるのか、
逆にかぎ針用の編み図を棒針で編めるのか、
そもそも棒針とかぎ針って何が違うの?と疑問に思われる方もいるようです。
棒針とかぎ針の違いや編み図の違い・編み針の使い方の違いについて説明してみたいと思います。
編み記号には棒針用・かぎ針用がある
主に棒針編みは
「表編みと裏編みの組み合わせ」で編んでいきます。
編むのは表側・裏側と交互に編んでいきますが、
編み図は表側から見た図で表示されています。
このため裏側を編む時には、
表目の記号部分は裏目で、
裏目の記号部分は表目で編むことになります。
(裏目は編み図では
空白で表示されていることが多いです)
縄編みなどの模様を編む場合、
基本的には表側に交差部分をもってくるので、
交差記号のある列が表側となります。
主にかぎ針編みは
編み針にひっかける「糸の回数の組み合わせ」で
編んでいきます。
棒針のように下から順に編み上げていく場合は、
表側・裏側と交互に編んでいきますが、
モチーフ編みのように中心から編み進めていく場合は
表側だけを編んでいきます。
編み方に表・裏は特にないため、
交互に編む場合・表面だけを編む場合、
どちらとも記号通りに編んでいくことになります。
実は棒針とかぎ針編み方が全然違う
形状が違う理由
これは見た目からして違うのがわかりますが、なぜ違っているのかわかりますか?
それは編み方に違いがあるからです。
棒針の場合
![編み物 棒針](https://handmade-bian.shop/wp-content/uploads/2020/11/keito03.jpg)
棒針編みは編み針に通っている目を
編み針からはずすという作業があります。
編み針から毛糸をはずす時、
針の先がかぎ状だと毛糸が引っかかってしまい
はずしにくくなります。
このため、
縄編み用の針・輪針なども
毛糸をはずしやすいように棒状になっています。
かぎ針の場合
![編み物 かぎ針](https://handmade-bian.shop/wp-content/uploads/2020/12/keito02-1024x768.jpg)
かぎ針編みは
毛糸を引っかけて抜くという作業が主なので、
編み針の先が棒状だと簡単に毛糸が外れてしまい、
主な作業自体が困難になります。
このため、
棒針編みの場合でも最初の作り目として鎖編みをするときはかぎ針を使用しますし、
模様編みで膨らんだような模様(玉編み)をする時にも
かぎ針を使用することがあります。
編み方を間違えた時の戻し方が違う
だいぶん編み進めた時点で編み方を間違えていることに気づくなんてことがよくあります。
かぎ針編みと棒針編みでは編み戻しの方法も全然違うので簡単に紹介だけしておきます。
棒針の場合
![編み物 棒針](https://handmade-bian.shop/wp-content/uploads/2020/12/bou02.jpg)
棒針編みの修正で、
真っ先に思いつくのは
棒針を外して間違えた段まで全部ほどくというやり方ですが、
これだと編む気力も半分失せてしまいます。
なので、
間違えている段まで
その周囲の目だけを下にほどいていき、
別の編み針でまた編み上げていきます。
目が落ちてしまっている場合も同様で、
その目だけをかぎ針で編み上げていきます。
かぎ針の場合
![編み物 かぎ針](https://handmade-bian.shop/wp-content/uploads/2020/12/kagi02.jpg)
かぎ針編みの修正でも同様真っ先に思いつくのは、間違えた部分まで全部ほどくというやり方です。
「きれいに編み上げたい」場合は、こちらの方法が一番なのですが、
マフラーなどで「かなり編んでしまってできればあまりほどきたくない」という場合は、
編みなおしたい部分を含む段の毛糸をハサミで切って前後1~2段をほどいてから、編みなおします。
毛糸が短いときは継ぎ足してもOKです。
注:こちらの方法はマフラーなど下から上に編み進めていく場合にのみ可能です。
モチーフ編みなど真ん中から編み進めていく場合は、編み間違えた部分までほどいて編みなおします。
![](https://image.moshimo.com/af-img/0032/000000001220.gif)
コメント
「なので、
編み間違えた個所の毛糸をハサミで切ってしまい、編みなおします。毛糸が短いときは継ぎ足してもOKです。」
と書いてありましたが、やりません。そもそもどうやって編み間違えた箇所の毛糸だけを切れるのか?その部分も大いに疑問です。
「かぎ針で編み間違えてしまったとき、その部分までほどいてやる」というのが正しいやり方です。
ご指摘ありがとうございます。
ご指摘いただいた通り、かぎ針の場合編み間違えた部分までほどいて編みなおすことがほとんどですし、
「間違った部分だけ」を切るのは無理です
「編み間違えた個所の毛糸をハサミで切ってしまい」という部分については
「編み間違えた個所を含む段の毛糸をハサミで切ってほどいてから」という意味で書いていたのですが、
言葉が足りずに誤解を招いてしまったようです
申し訳ありません
わかりやすいように先ほどの部分を
「編みなおしたい部分を含む段の毛糸をハサミで切って前後1~2段をほどいてから、編みなおします。」
と訂正させていただきました
また、
「こちらの方法はマフラーなど下から上に編み進めていく場合にのみ可能です。
モチーフ編みなど真ん中から編み進めていく場合は、編み間違えた部分までほどいて編みなおします。」
と追加の説明もさせていただきました
こちらのサイトでは
初心者の方・個人でハンドメイドを楽しみたいという方むけに、少しでもきれいに気楽に作っていただけるような方法を紹介しています
そのため、プロの方からすると「正式ではない」という方法を紹介していることもあります
その点をご理解いただき参考にしていただけると幸いです。